メタバースが浸透した未来を考える

2020年以降の発売

メタバースとは、ネット上の仮想世界のことを指します。
GAFAの一角である大手SNSフェイスブック社が2021年10月に社名を「メタ(Meta)」に変更すると発表がありました。
そこから「メタバース」という言葉が急速に広まりました。

【良書紹介】メタバーストは何か

書籍タイトル:メタバーストは何か ネット上のもう一つの世界
著者:岡嶋裕史
発売日:2022年1月

サブカルチャーにも造詣が深い著者が、メタバースの概要から求められている社会背景まで、平易に読みやすく書かれています。
これからの社会の変化に興味ある方は是非手に取ってみましょう。

メタバースとは

筆者のような昭和世代にとってインターネットが普及することにより様々なことが可能になり便利になったと感じた方がほとんどではないでしょうか。
メタバースとは、ネット上に存在させる仮想世界のことであり、インターネットと人の関わり合いが進化した形と考えられます。
Windows95の登場から西暦2000年前後までのインターネット初期は検索によって欲しい情報がすぐ手に入り、多数の人々と情報と共有することが容易に可能になりました。当時のインターネットは一般人が今までアクセスできない情報に瞬時にアクセスできるようになりました。

2010年ごろからデバイスもスマートフォンの普及により、いつでもどこでもインターネットの利便性を享受することができるようになりました。
それまでは、インターネットはリアルの世界の利便性を補完して、生活を豊かにするツールという位置づけでした。
SNSも普及し始め、誰でも発信できるようになりました。

現在のネット環境はそこからさらに一歩進んでいます。
今注目されているメタバースの世界では、私たちはネットに常にアクセスするだけでなく、そのインターネットの世界に「足を踏み入れる」、誤解を恐れず書けば「一定の時間移住する」ことを指します。
人がリアルの世界で体験できるようなネット世界があり、体験する世界へと進化しようとしています。
またブロックチェーンの技術により仮想通貨などリアル世界と類似した経済側面も実現しようとしています。
つまりインターネットは生活を補完するツールから生活を代替する空間へと進化しました。

メタバースの二つの方向性

メタバースは、人によって曖昧で確立された定義はありませんが、仮想世界には二つの潮流があります。


  1. 現実に類似する仮想空間(本書ではミラーワールドと定義)
  2. 現実とは全く別のかけ離れた仮想空間(本書ではこれをメタバースと定義)

本書では主にインターネットの仮想世界の可能性として、2にあるもう一つの世界としてのメタバースの将来性が書かれています。

社会の自由度があがることで多様性が浸透していきます。
自由と平等は逆相関となっております。
自由度が増すこと経済的格差は様々な領域で多様性は進み格差が顕在化します。
多様性が増すことで価値観においては、少数派と呼ばれるマイノリティは増加します。
その結果コミュニケーションをとるリスクが増加して諍いも増加する可能性が高くなります。
そのような社会背景から、2のメタバースが浸透すると述べています。

メタバースとリアルの相違点

自由と平等が逆相関であることは前述しました。
しかしインターネットの世界はリアル以上に制約も少なく自由度は高い空間です。
そう考えるとメタバースの将来性は決して明るくないと思えます。
しかしながら、インターネットの特徴として、リアル社会と違い都合の良いところを切り抜く、都合の良い仲間だけのコミュニティを作りやすい特徴があります。
つまり多様性の社会の中に画一性のコミュニティや空間を創出しやすいのがインターネットの特性ともいえます。
FacebookやLINEなどのSNSを想像すれば理解しやすいと思います。
幸福を感じる価値観やポイントは人ぞれぞれ相違します。

メタバースの可能性

本記事を書いている時点では、私の個人的な価値観としてメタバースに対してさほど願望はありません。しかしながら仮想空間を強く求めている層は一定数は存在するのは事実だと思います。
今後は既に熱望しているコアユーザーではなく、いかにライトユーザーを取り込むことができるかが普及のポイントでしょう。私自身も様々な環境が変化することにより、メタバースに対する願望が強くなる可能性は大いにありうると感じてます。

またマクロの視点ではリアルでは実証実験できない壮大な社会実験やフィールドワークとして大いに可能性があるのではと思います。

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